2016年8月、日本全国の腰痛持ち患者の間で、信じられない情報がとびかいました。
発信元となったのは、東京大学医学部付属病院です。
腰痛は、日本全国の患者数が1,400万人ともいわれている国民病です。
目次
寝返りを打てないと腰痛になる?
なんと、長引く腰痛の大きな原因は寝相の良さにあるというのです。つまり、寝返りが少ないと腰の負担が増して、腰痛を悪化させるのです。
腰痛をもっていない人は、通常一晩に平均24回程度の寝返りをするのに対して、腰痛の人は10回以内の場合が多いといいます。
寝たときの姿勢と起きた姿勢が同じなんてことを言われたことはありませんか?
寝返りは体を回転させる全身運動であるため、広い範囲の筋肉の柔らかさが大事です。
寝返りは骨盤のひねりが重要なポイントなので、胸から太ももまでの筋肉と、背中から太ももにかけての筋肉がポイントです。
腰痛歴の長い人は、普段から腰をかばう動作が多くなるため、知らず知らずのうちに全身の筋肉が硬くなる傾向があります。
慢性的な腰痛に悩む人は、起床時の痛みを訴えるケースが多いそうです。朝起きてすぐに腰が痛いということは、起きる直前にの寝ている時間に要因があることは明らかです。朝の腰痛がある人は、寝返りが少ない可能性が高いのです。
朝起きてすぐの腰痛がおこるまさかの理由!
人のお腹には、内臓脂肪や臓器が集中しているため、横になると体重の4割もの重みが腰にかかります。
すると、まず起こるのが腰まわりの血流量の低下です。深刻な酸欠状態を引き起こします。すると、筋繊維から炎症物質が大量に放出され、長時間にわたることによって腰に痛みを引き起こします。
さらに、横になっていると腰の骨がお腹の重みで沈むので、敏感なじん帯を圧迫して、痛みが発生します。
これらの二重の痛みが、朝起きてすぐの腰痛が引き起こされるメカニズムです。
人間は、あおむけで同じ姿勢で寝続けると、自身の内臓の重みで腰の血管が圧迫され、血流が滞ることによって、筋肉に炎症反応が起こり、腰痛が起こるのです。
さらに姿勢が良すぎる人も腰痛であることが多いことが分かっています。これは、同じ姿勢を常に続けるため、筋肉が収縮しっぱなしになり、血管が圧迫され、疲労による痛みが生じます。
このように、いくら日中にマッサージでコリをほぐしたり、運動をしたりしても、寝ている間に腰痛を作ってしまっては、元も子もないありません。
腰痛とおさらば!寝返りがうてない理由とは?
寝返り動作は、体を回転させる全身運動です。そのため、広い範囲の筋肉の柔らかさが大切になってきます。
寝返りは骨盤のひねりが特に需要なポイントなので、胸から太ももまでの筋肉と、背中から太ももにかけての筋肉が大事です。
けれども、腰痛を持っている人は筋肉のコリを持ってしまうと、寝返りが少なくなってしまいます。
寝返りがしやすい寝床とは?
やわらかすぎるマットレスなどはよくありません。やわらかすぎる寝床だと、お尻が沈み、腰椎が曲がり、人体が伸びて、沈んでいるので寝返りも打てずに腰痛が起こります。
寝返り増やして腰痛解消!4つの最強ストレッチとは?
ストレッチの秘訣は、夜、寝る前にやることです。
4つのストレッチを行いますが、どのストレッチも脱力状態で、深呼吸を続けながら行います。
たった2週間このストレッチを行うだけで、効果が現れるそうですよ。
腰をねじる
- 仰向けになる
- 右足ひざを立てる
- 右足を左足の方に倒す(このとき、顔と胸は真上を向いたまま)
- 左手を倒した右足のひざのあたりにのせる
- 右手を頭の上にバンザイして上げる
ひざと肩が床に着いたままになるようにしますが、無理に力を入れたり、誰かに押してもらうようなことをしてはいけません。
この1ポーズの動作を行いながら6回深呼吸をします。これを左右1セットとして、3セットを目安に行ってください。
ひじを立てて+ひざを曲げる
この1ポーズの動作を行いながら6回深呼吸をします。これを1セットとして、3セットを目安に行ってください。
息を吐いたときに腰のあたりがスーと沈むのを感じてください。
ひざ抱え
太ももとひざが胸につくようにします。
この1ポーズの動作を行いながら6回深呼吸をします。これを1セットとして、3セットを目安に行ってください。
タオルで脚上げ
両ひざを立て、ひざ小僧にタオルをかけます。そこから、タオルを片足のつま先にかけて、ひざを伸ばしたまま手の力で脚を上げます。
この1ポーズの動作を行いながら6回深呼吸をします。これを左右1セットとして、3セットを目安に行ってください。
ポイントは、ひざが伸びたまま、足裏が天井を向くようにします。逆側の脚は床に伸ばします。
タオルでできない場合は、バスタオルを使います。
病院に行ったほうがいい腰痛とは?
立ち上がって前屈や後屈をしたとき、足などに痛みの範囲が広がる人は、神経を圧迫して異常がある可能性があるので、整形外科を受診の上、運動してもいいよという了解を得たうえでストレッチを行った方がいいそうです。