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温熱蕁麻疹って?暖房やお風呂に注意!?4つの原因と治療法・対策まとめ

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冬になると、よく蚊に刺されたような皮ふの赤み・軽い腫れが生じて痒くてたまらないなんてことありませんか?このような症状がある方は、もしかしたら温熱蕁麻疹なのかもしれません。寒い屋外から暖かい室内に入ったときなど、温度差による刺激が原因で発症する蕁麻疹です。蕁麻疹には色々な種類があり、それぞれ対処法も違ってきます。今回は、この温熱蕁麻疹について詳しく解説したいと思います。

温熱蕁麻疹にご用心!

温熱蕁麻疹とは、温熱・寒冷・圧迫・日光・機械的刺激等により起こる物理性の蕁麻疹のひとつです。温度差による刺激が原因で、皮膚が急に温まることで起こる蕁麻疹です。そのため、この温熱蕁麻疹は冬に多く発症します。

一度温熱蕁麻疹を発症してしまうと、お風呂や温風などの刺激で蕁麻疹を発症してしまうこともあり、人によっては繰り返し、この温熱蕁麻疹に悩まされるという方もいます。

では、温熱蕁麻疹とは具体的にどんな状態の時に起こり、どのような症状が現れ、また、どう対処すればいいのでしょうか?そんな疑問を解決するため、分かりやすくこれから解説していきたいと思います。

温熱蕁麻疹ってどんな病気?

寒い冬場の時期とかは、温かいお風呂やヒーターなどの暖房器具は欠かせないですよね。でも、こういった体を温める行為をすることで、蕁麻疹を引き起こしてしまう場合があるのです。よく入浴中やヒーターなどで温めていると体が痒くなってしまう事ないですか?

もし、そんな経験があるとしたら、それは温熱蕁麻疹の症状で物理性蕁麻疹のひとつなのかもしれません。

体温より温かいものに触れると起こる

蕁麻疹ができる仕組みとしては、皮膚の血管の周りには、ヒスタミンなどを蓄えている肥満細胞(マスト細胞)が存在します。この肥満細胞が何らかの刺激を受けると、ヒスタミンなどが放出されます。

このヒスタミンには、皮膚の血管を拡張させる作用があり、血管が拡張することで、血液中の液体成分が血管の外に漏れ出し、これが皮膚を赤く盛り上げて蕁麻疹となるそうです。また、ヒスタミンには、神経に作用してかゆみを引き起こす作用もあるため、赤い皮ふの盛り上がりとともに強いかゆみも生じてくるそうです。

このことから、温水や温風など体温よりも温かい物質に触れたり、急に皮膚を温めたりすることで肥満細胞が刺激され、ヒスタミンが放出されて起こる蕁麻疹が温熱蕁麻疹と呼ばれるようです。

温熱蕁麻疹を繰り返す場合がある

温熱蕁麻疹の誘因が、体温よりも温かくなると発症するという特徴から、冬場の日常生活では、暖房器具など身近に原因となるシチュエーションが多くあるため、刺激があれば再度発症してしまうこともあります。繰り返し温熱蕁麻疹に悩まされるという方も少なくないようです。

太ももや、乾燥しやすいヒジやヒザ周辺にできやすい

前述にもありましたが、蕁麻疹は、皮膚の血管周辺にある肥満細胞(マスト細胞)が刺激を受け、ヒスタミンという化学物質が放出されることで起こります。

温度変化を感じ取りやすく、血管が集まっている太もも・背中・手足や乾燥しやすいひじやひざ周辺に、ヒスタミンが集中するので、その結果、蕁麻疹がこの部位にできやすいようです。

温熱蕁麻疹の4つの原因!起きやすいシチュエーションを考えよう!

皮膚の温度が上がることで起こる温熱蕁麻疹ですが、具体的にはどのような原因で起こることが多いのでしょうか?考えられるシチュエーションについて見ていきましょう。

温熱蕁麻疹は、皮膚表面の温度があがることが発症の原因と言われています。温熱蕁麻疹の場合、お風呂に入った場合や冬の時期のコタツに入ったことなどでも発症してしまうため、非常にやっかいで、夏場よりも冬場に発症することが多いそうです。

暖房器具で温まる

暖房器具の近くにいると、暖かさのせいでかゆくなります。とくに、コタツでしばらく同じ姿勢でいたり、一定のにエ箇所にエアコン・ヒーターなどの温風が直接あたったりしていると、かゆみが出るなどして温熱蕁麻疹の症状がでるようです。

また、ホッカイロや電気毛布といった類も、体全体が温まるので、温熱刺激によって皮膚表面が赤く膨れ、かゆみやピリピリとした痛みを発する温熱蕁麻疹の症状がでてきます。

お風呂で温まる

風呂に入ると、体が温まることで、次第に太ももや腕がかゆくなっていきます。また、入浴後に手でかくだけで真っ赤になり、かゆみが増してしまいます。そして、人によっては入浴後に、乾燥しやすいヒザ・スネもかゆくなり皮ふの表面が盛り上がる場合があるそうです。

服の厚着をする

冬場に服を厚着すると、服のなかで熱がこもり、体が体温より温まる場合があります。そうすると、ときにピリピリとし始め、かゆみが生じてくることがあるそうです。

寒い屋外から暖かい室内に入ったとき

冬場、私たちの体を温めるためのものが、温熱蕁麻疹を引き起こしてしまいます。とくに、冬場の日常生活のなかでありがちなのが、気温が低い屋外から暖かい室内へ移動したときです。寒い外から、暖かい部屋に入るとホッとしますが、温熱蕁麻疹のキッカケになるのも事実です。

温熱蕁麻疹の特徴や症状は?

温熱蕁麻疹には、体全体が温まった時に全身に現れる全身性と、局所的に温まった時にできる局所性とがあります。この時にできる蕁麻疹は、小豆大ほどの大きさの膨れた発疹で、強いかゆみをともなう特徴があります。

蚊に刺されたような腫れた発疹

蕁麻疹とは、皮ふの浅い層に、大小さまざまな部分的な皮膚の盛り上がりや赤みが出現します。具体的にいうと、蚊に刺されたような皮膚の盛り上がりの大きさは、1~2ミリ程度のものから、手足全体位のものまでさまざまで、また1つ1つの皮ふの盛り上がりがくっつきあう場合があるそうです。

また、皮ふの盛り上がった発疹の形もさまざまで、地図状・円形・楕円形・線状などに盛り上がったかゆい発疹が出る病気です。これらの発疹の形に本質的な意義はないそうです。そして、この発疹は、数時間あるいは半日程度で消えますが、出没を繰り返すことが多いと言われています。

 

接触部分の皮膚の温度は40~50℃くらいに上がる

温熱蕁麻疹を発症すると、発疹が出たときの接触部分の皮膚の温度は、40~50度ぐらいまで上がるそうです。皮ふが温まったことが原因の発疹なので、始めは肌がピリピリまたはチクチクする程度ですが、症状はすぐに悪化し、焼けるような熱さや強いかゆみを感じることもあるとのことです。

温熱蕁麻疹に似た症状の病気に注意!

じつは、温熱蕁麻疹以外のアレルギーや他の病気の場合でも、温度の変化によって悪化することがあるとのことです。そのため、どの病気か判断するのには、注意が必要です。そこで、これから3つの病気をご紹介したいと思います。

アレルギー性蕁麻疹

蕁麻疹が起こると、「アレルギー性蕁麻疹ではないか?」と思ってしまいがちですが、実際は、アレルギー性蕁麻疹と診断されるのは、蕁麻疹全体の約5~6%程度だそうです。アレルギー性蕁麻疹は、アレルゲンとなる物質を摂取すると、その直後から約2時間以内に蕁麻疹が起こります。

そして、その蕁麻疹は、温熱蕁麻疹と似たように、通常は数時間も経てば跡形もなく消え去り、長くても1日以上続くことはありません。同じアレルゲンを摂取することで再発を繰り返します。ただし、アレルギー性蕁麻疹の場合は、再発を繰り返すことで重症化し、命の危険を伴うケースもあるため注意が必要です。

また、症状も似ていて、アレルギーが原因の蕁麻疹だったとしても、体の温まりで、かゆみなどが酷くなりますので、温熱蕁麻疹との違いはハッキリと分かりません。発疹も、同じように境界がはっきりした円形・環状のブツブツや、地図のような形の赤い盛り上がりが出現します。

発疹の大きさは、1~2ミリの小さなものから、手のひら大の大きなものまでさまざまです。激しいかゆみをともない、ときにチクチク・ピリピリ感や、焼けるような熱さを感じることもあるそうです。ほとんど、温熱蕁麻疹と同じような症状ですね…。

そのため、温熱蕁麻疹と思っていた蕁麻疹が、実は食品アレルギーだったというケースも少なくないようなので、何が原因で蕁麻疹が起こっているのかは、普段の生活をじっくり観察する必要がありそうです。

 

コリン性蕁麻疹

コリン性蕁麻疹と温熱蕁麻疹、両方とも発症する環境や症状が似ており、コリン性蕁麻疹を患っている方でも、もしかしたら温熱蕁麻疹ではないかと疑って、間違った治療法をされている方も多くみられるようです。そのため、違いをよく理解しておきましょう!

温熱蕁麻疹とは、お風呂などの温かい環境に身を置いた時や、気温の低いところから高いところに移動したときに、その気温の高さによって引き起こされる蕁麻疹です。

それに比べて、コリン性蕁麻疹は、おもに発汗によって引き起こされる蕁麻疹で、発汗することで発症する場合と、発汗がなかなかできずに、それが原因で発症してしまう2つのパターンがあります。発汗は、主に体温の上昇・運動などによって引き起こされるものです。

暑い屋外で運動をして汗をかいたときに発症した場合、汗をかくことによって引き起こされるコリン性蕁麻疹なのか、気温の高さによって引き起こされる温熱蕁麻疹なのかが判別しづらいそうです。

ただ、判断しやすい見方がいくつかあるそうです。1つは、温熱蕁麻疹は、コリン性蕁麻疹と比べて、蕁麻疹の部分が40度から50度前後と、比較的高い熱を帯びることが特徴で、コリン性蕁麻疹には、この熱を帯びる発疹というものがあまりないようです。

2つめは、かゆみの持続性です。コリン性蕁麻疹は、かゆみが出て蕁麻疹が出ても数十分くらいで治りますが、温熱蕁麻疹はそのかゆみが強いため、コリン性蕁麻疹よりかゆみが持続することが言われています。

 

寒冷蕁麻疹

寒冷蕁麻疹とは、皮ふが冷えることが原因で起こる蕁麻疹で、温熱蕁麻疹と反対の症状です。ただ、寒冷蕁麻疹が起こるメカニズムは、皮ふが温まるか冷えるかの違いなだけで全く同じです。寒冷蕁麻疹は、どんな環境で発症するかというと…。

たとえば、冬の朝に素足で冷たいフローリングを歩いた時に足に出る・外に出て寒い風にあたった時、顔に出る・お風呂で体が温まった後、脱衣所の寒さに触れた時に出る・運動して汗をかいた直後、寒い風にあたって体温が低下したときに出る・プールサイドで日光浴後、冷たいプールに飛び込んだ時に出るなどです。このことから、冬場に起こるケースが多いそうです。

症状としては、温熱蕁麻疹と似ていて、小豆ほどの大きさのブツブツが現れます。次第に強いかゆみと赤みを生じます。また、全身性と局所性があり、全身性は全身が冷えた時に全身に蕁麻疹が起こり、局所性は局所的に冷えた部分にだけ蕁麻疹が起こるとのことです。

温熱蕁麻疹の治し方や対策方法を知りたい!

温熱蕁麻疹は、強い痒みが特徴なため、かゆくてかきたくなってしまいますが、かけばかくほど症状は悪化してしまいます。また、皮膚を傷つけてしまいます。そのため、適切な処置をするように心掛けましょう。

濡れたタオルや氷で冷やす

温熱蕁麻疹になった時は、発疹の部分が熱を持っていて強い痒みがあります。かけばかくほど、症状は悪化してしまいます。まずは、痒い場所を濡れたタオルや氷などをあてて、冷やすようにしましょう。

そうすると、かゆみをある程度抑えることができます。ここが、寒冷蕁麻疹とは違う治し方ですね。寒冷蕁麻疹の場合は、逆に冷やすのをやめましょう。

刺激物の食事を控える

食事の際は、刺激物は控えるように心掛けましょう。刺激物は、体を温める作用があるため、温熱蕁麻疹の原因になりかねません。

ヒーターなどの温風を直接体に当てない

温熱蕁麻疹は、皮ふの温度が急に温まることで発症します。そのため、屋外から室内に入ったときに、寒いからといって、ヒーターなどの暖房器具に近づいて温風を直接体に当てないようにしましょう。もちろん、冬場は寒いので、暖房器具を使わないということは出来ないので、直接体に当たらないように心がけましょう。

なるべく原因となるものを排除する

コタツやホッカイロなどで、温熱蕁麻疹によりかゆくなってしまう場合は、コタツに入るのを止めたりホッカイロを使わないようにして、できるだけ原因となる物を排除しましょう。ヒーターなどと違い、コタツやホッカイロは、皮ふに直接熱が当たり、温熱蕁麻疹ができやすい環境にあります。

そのため、経験上温熱蕁麻疹がでると分かっている場合は、始めから気をつけ、万が一コタツやホッカイロを使用中に温熱蕁麻疹が発症した場合には、コタツから出る・ホッカイロを外すなど適切な対処をしましょう。

薬は効く?温熱蕁麻疹の治療方法

寒冷蕁麻疹の原因となっているのは、ヒスタミンの分泌が大量に出過ぎてしまっているためです。抗ヒスタミン剤を使用したりする時は、皮ふ科に相談することをオススメします。

また、この温熱蕁麻疹は、他のアレルギー性蕁麻疹と見分けるのが難しいです。そのためにも、皮ふ科を受診し、医師にしっかり診てもらって、原因が何かをつきとめるのが、今後のためにも良いと言えるでしょう。

内服薬

温熱蕁麻疹・寒冷性蕁麻疹・コリン性蕁麻疹は、症状が落ち着くまでの期間、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の内服薬を続けます。その後すぐに薬剤を中止するのではなく、徐々に薬の量を減らしたり、飲む間隔をあけていき、再発を確認しながら徐々にやめていくそうです。

外用薬

温熱蕁麻疹が、何度も出現したり症状がつらい場合は、内服薬と外用薬の両方が処方される場合があります。一般的に、外用薬では抗ヒスタミンの軟膏が処方されるそうです。そして、お風呂上りの場合は、体をしっかり拭いてから、軟膏をその箇所に塗るようにしましょう。

完治をめざすには、自宅での予防が大事!

いかかでしたか?温熱蕁麻疹は、とくに冬場に発症する厄介な病気ですが、特徴を知り、気をつけさえすれば、発症のリスクを少なくすることが可能な病気でもあります。

まずは、お風呂の入り方に注意。熱いシャワーや長時間の入浴は控えましょう。そして、食事の際は刺激物は控えるほうが良いでしょう。刺激物は、体を温める原因になります。また、胃腸のバランスが崩れると、免疫が落ち、蕁麻疹が出やすくなります。お菓子の食べ過ぎ、好き嫌いによる偏りがないよう、バランスよく栄養を摂りましょう。

蕁麻疹は通常、数時間あるいは半日程度で消えますが、何度も起こる場合は、どのような時に出ているかをよく観察し、あまりにも頻繁にでたり、長く続く、症状が酷いといった場合は、1度皮ふ科の医師に相談することをオススメします。

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