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歯石の取り方が知りたい!食後30分の歯石取りが決め手!セルフケアの4つのポイントや歯医者での3つの治療法などをご紹介!

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歯石って言葉はよく耳にするものの、その正体って何なのかご存じですか?実はこの歯石、放置すればお口トラブルへまっしぐら…しかし、歯ブラシで取ることは出来ません!では一体どうすれば良いのでしょう?歯石についての基礎知識や自分でも出来る歯石ケアの方法をご紹介します。

歯石の取り方とは?

「歯石って自分で取れるの?」と思われる方も多いのではないでしょうか?もちろん、本格的な歯石ケアは国家資格を持つ歯科医の方や歯科衛生士さんの技術が必要です。しかし、簡単な歯垢・歯石ケアであれば自分でも行うことが出来るのです。

そもそも、歯石とは何なのでしょうか。答えはズバリ「歯垢が石灰化し石になったもの」です。歯垢はベタベタとした粘り気のあるものですが、この正体は実は「細菌の塊」です。この細菌の塊に唾液中のミネラル成分などが付着すると、歯の周りで再石灰化を起こしてしまい、それが歯石となるのです。

こまめなオーラルチェックとケアを行うようにすれば、歯石はそれほど怖いものではありません。しかし放っておくと口内トラブルの原因になってしまいますので、こまめな歯石ケアや予防が大切なのです。

歯石を取らないとどうなる?

歯周病の原因になる

「別に痛くもないし、放置で良いか」と思ってしまいやすいのが歯石です。確かに、虫歯と違って痛みも腫れも引き起こさないですし、よく見なければ分かりにくいという歯石もあります。しかし実はこの歯石は「歯周病菌の住処」なのです。歯石は歯垢が石灰化したものだというのは先にお伝えしました。

「歯垢=細菌の塊」ですから、細菌の塊がそのまま石のようになって歯茎や歯に付着している状態なのです。また、歯石は軽石のように細かい穴が沢山あいています。この細かい穴に、次から次へと細菌が入り込み、繁殖し、毒素を放出します。この細菌が生み出す毒素によって、歯茎から出血してしまう、歯が抜けるなどの症状が出る歯周病を引き起こすのです。

口臭の原因になる

歯石の内部で繁殖した細菌は、食べ物や飲み物などに含まれる糖やたんぱく質を分解し、それを栄養源にして活発に活動します。この活動する時に毒素を排出するのですが、この毒素から口臭の元になる悪臭を放出するのです。

また、歯周病菌などの細菌は「歯周ポケット」という歯と歯茎の隙間が深くなることで更に細菌が繁殖しやすい環境を作り出します。この状態が進むと歯茎から出血したり、膿が出たりするのですが、こうした血液や膿が唾液と混ざることで強烈な口臭を作り出します。定期的な歯石の除去をすることで、細菌の繁殖を防いだり口臭を呼び起こす口腔内トラブルを予防したりする効果があるのです。

自分でできる簡単な歯垢の取り方は?

口腔ケアは食後30分前後で行う

「歯垢(プラーク)」→「歯石」→「歯周病などのお口トラブル」というのが最も多いサイクルですので、最も簡単に、そして自宅でも出来る歯石ケアは「プラークコントロール」から始めることです。

歯垢はまだ石灰化する前の軟らかい状態ですので、きちんとしたケアを行えば自分でも除去することが出来ます。石灰化した歯石を自分で除去するより、早くて安全性も高いと言えます。歯磨きなどの口腔ケアは食後30分前後で行うように習慣をつけましょう。

夜寝る前に行う

唾液には酵素が含まれていて、お口の中の細菌が活動するのを抑制する効果も含まれているのですが、眠っている間はこの唾液量というのは減少します。

唾液量が減っているということはつまり、歯垢や歯石に住み着いている細菌達にとっては絶好の繁殖機会です。口の中の菌が多ければ多いほどその繁殖スピードや毒素の排出量は増加します。これが朝起きた時に口の中がネバついていたり、口臭が強くなっているなどの原因のひとつでもあります。

眠っている間の細菌活動を抑制するには、お口の中の菌の数を少しでも減らしておくことにつきます。寝る前には歯磨きやうがいを丁寧に行い、口腔内を清潔にしておきましょう。

歯を丁寧に磨く

「歯を磨く」と一言で言っても、適当な歯磨きや雑なケアではあまり効果はありません。歯垢は歯や歯茎に付着したままだと、おおよそ48時間で石灰化すると言われています。磨き残した歯垢はたった2日程度で歯石になってしまうのですから、毎日の丁寧な歯磨きが歯石ケアのポイントです。

歯ブラシは月に一度の交換が理想的とされています。毎日使う歯ブラシには歯垢や雑菌が付着しやすいのはもちろん、毛先が開いてしまったり毛羽立ってしまったものはどうしても磨き残しを作りやすくなります。

また、歯ブラシだけでは歯間の歯垢を取りきれないことが多いので、デンタルフロスなど「歯の間」を磨けるツールを上手に用いましょう。歯石は歯の表面だけでなく、歯間にも出来るものだということを忘れないようにして下さい。

ターターコントロール

近年ではマウスウォッシュでも「ターター(歯石)コントロール」という概念の元に製造された商品がいくつかあり、ドラッグストアなどでも手に入りやすいリステリンにも歯石予防に注目したものが開発されています。

塩化亜鉛(ジンククロライド)が配合され、歯石の沈着予防に効果があるとされています。塩化亜鉛は古くから歯科医療に用いられる成分で、口腔内のリンと反応し歯垢からリンを奪うため、石灰化、歯石化を予防してくれる効果に期待出来るようです。

またこの他にも洗口液や歯磨き粉などで「歯石予防」を謳ったものが数多く販売されていますので、毎日のケアの仕上げに使えばより確実な歯垢除去が可能になります。

自分でできる歯石が付かないようにする方法は?

歯と歯の間の汚れをしっかり落とす

歯石は「縁上歯石」と「縁下歯石」の2種類に分かれます。セルフケア出来る歯石は「縁上歯石」、つまり目に見える簡易な歯石のみであるということは覚えておきましょう。

歯石をセルフケアする場合、まず口腔内を徹底的に綺麗にしておきましょう。この時、汚れが残っていたり血液が出ている場合には上手に歯石を除去することが出来ず、ケア効果が期待出来なくなってしまいます。歯ブラシでは磨きにくい歯間はデンタルフロスなどを用いて丁寧にしっかりと磨きましょう。

また、歯茎に腫れがある場合などは軽い刺激でも出血してしまいやすく、そこから雑菌が入り込む危険もあります。もしも口腔内に異常がある場合はセルフケアせず、歯科医に相談して下さい。

歯石がつきにくい歯磨き粉を使う

歯石ケアをする前のワンポイントテクニックとして、歯石予防効果のある歯磨き粉を使って口腔内を洗浄しておくことで、歯石と歯垢の境目がわかりやすくなったり、余分な汚れを落としておくことで歯石を除去しやすくなるという効果に期待が出来ます。

アパガードリナメルやリステリンのターターコントロールなど、歯石を予防する効果の大きいもので歯を磨いたら、その成分がまだ残っている状態でデンタルフロスを用いた歯間掃除も行います。こうすることで洗浄剤の成分が歯間にまで行き渡るので、磨き残しが少なくなります。

スケーラーで取る

歯石は歯ブラシやデンタルフロスなどの軟らかい毛質のものでは除去することは出来ません。そのため、スケーラー(ピック)という鉤型の特殊器具を使って削り取る必要があります。

歯医者さんではお馴染みのこの道具も、現在は一般の人が使いやすいものが幾つか開発され市販されています。前歯などの表面が平らな部位の歯石を取りたいのであれば、先端がフラットになっているタイプのものを選びましょう。

歯茎の近くやもう少し細かいところを取りたいのであれば、先端がシャープになっている物のほうが適しています。スケーラーは力を入れすぎたり、角度を間違えると歯茎や歯を傷めてしまう可能性がありますので、じっくりと鏡を見ながら丁寧に行いましょう。

もしも取りきれない歯石があったり、出血などをした場合には無理にセルフケアをすると口腔内トラブルを悪化させる可能性があります。この場合にはセルフケアは中止し、歯科医に相談して下さい。

歯石除去後の消毒は行わなくても良い

歯石を取ったあとは、しっかりと水で口をゆすぎ口腔内を引き締めておきましょう。このとき、取った場所にイソジンなどの消毒剤を塗るという方もいるのですが、特に出血などがなければ水洗いのみでも大丈夫です。

ただし、歯石取りに使う道具(スケーラーや口内鏡など)は、使用前と使用後にはきちんとエタノールなどで消毒するようにして下さい。ここに雑菌がついていると、歯石除去中に口腔内に菌が入り込んでしまうことになります。

歯医者での歯石の取り方は?

スケーリング

歯石には「縁上歯石」「縁下歯石」があるというのは先にご説明致しましたが、縁下歯石というのは「歯茎の中に入り込んで作られた歯石」のことです。この縁下歯石や、セルフケアでは取りきれない歯間の歯石の場合、歯医者さんできちんと除去してもらう必要があります。

歯茎の上の歯石(縁上歯石)など簡易なものであれば、スケーラーを使ったスケーリングや歯科医専用の超音波スケーラーを用いたスケーリングなど、専門的な技術を駆使して歯の間の歯石や歯周ポケットに入り込んでしまった歯石を簡単に取り除くことが出来ます。早ければ1回、量が多いなど難しい場合でも、通常2〜3回の歯石取りで完了することが多いようです。

ディープスケーリング

歯周ポケットの深さには個人差があり、どの程度の深さに歯石が出来ているかによっても施術内容は変わります。深さ4mm程のものであればこの「ディープスケーリング」で一本一本を除去する必要があり、一般的なスケーリングよりも時間がかかります。

歯肉の下に歯石が出来てしまうと、その部分に雑菌が溜まり歯肉の炎症や出血の原因となりますので、これを取り除かないままだと歯周病が悪化する一方となってしまいます。ひどい場合は神経の炎症を起こす、歯が抜ける、歯や歯石の色が黒くなるなど様々な問題を起こしてしまいます。

このディープスケーリングが必要である場合には数回の通院が必要にはなりますが、根気よくきちんと治療しましょう。

歯肉剥離掻爬術(しにくはくりそうはじゅつ)

歯周病が進行している場合など、通常のスケーリングやディープスケーリングでは処置しきれない場合には口腔外科的な手術療法が必要になることがあります。

歯肉剥離掻爬術(フラップ手術)は、歯周ポケットの深さが5mm以上あり、そこに歯石や歯肉感染などがみられた場合に取り入られる術式です。通常は歯肉の隙間に器具を入れて手探りで行う歯石除去ですが、こうして目視ですみずみまで確認しながら歯石や感染した組織を取り除くことが出来ます。

もちろん手術ですので、術後の痛みが起こったり、抜糸などの術後のケアが重要となります。こうした治療を行っても、日常のセルフケアがきちんと出来ていなければ再発することもありますので必ず歯科医の指導のもと、正しいオーラルケアを身につけましょう。

歯医者で歯石取りをする時の料金の目安

およそ3000円

「専門的な技術=高額費用」というイメージから、「歯石取りくらいで歯医者さんに行くのは…」となんとなくためらってしまわれている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、「治療」であれば保険が適用となりますので、ほとんどの場合「初診料+検査費+治療費」でおよそ3000円〜3500円程度が相場のようです。

歯石は歯周病などの口腔内トラブルの原因ですので、ほとんどがこの歯周病予防や治療の一環、保険診療として考えられます。そのため驚くほどの高額費用になる例は少ないようです。

再診は1000円〜2000円程度

保険診療である場合、一度に施術できるブロックの数が保険法により定められています。そのためほとんどの歯科医では、「上の歯の歯石取り」「下の歯の歯石取り」と日数を分けて施術するため、2回〜3回の通院が必要となることが多いようです。

また、医療行為である以上は経過観察も重要になりますし、一本一本にかけられる時間も多くなればその分丁寧に見逃しなく施術をすることが出来ます。

再診の場合は初診時よりも若干安くなるので、おおよそ1000円未満〜2000円程度の自己負担額で済む場所がほとんどです。「保険適用で2回の通院」という場合、5000円〜6000円でしっかりとした歯石除去が出来るということになります。

自費診療は10000円〜30000円

遠方である、何回も通院する時間が取れないなどの理由で、歯石取りを1回で終了させたい場合には保険適用が出来なくなるため、自費診療での扱いとなります。

自費診療の場合費用はやはりやや高額になりますが、1回で済ませられるメリットの他にも特殊な医療器具を用いた「PMTC」と呼ばれるクリーニング法などにより、歯石の付着を未然に防いだり歯の着色を落とすことが出来るため、美容歯科的な効果も高いようです。

かかる費用はその歯科医院の選択する手法により差がありますが、大抵の場合は「初診料+検査費+施術料」などで10000円〜30000円前後となることが多いようです。

自費再診は5000円〜20000円前後

着色や歯石の付着の程度がひどい場合には、2日めを設けてクリーニングを行う場合もあります。例えば「歯石取りと一緒に歯のホワイトニングも行いたい」という希望があった場合や、「歯茎のピーリングを行いたい」という時には、それらと歯石取りを一度に行うとかかる時間や患者の体力面によっては1回での施術が難しい場合もあるのです。

その場合は自費診療においても再診料が必要となり、おおよそ5000円〜20000円と医院や施術内容によって大きく差があります。もし気になる場合には、初診時のカウンセリングの時に治療にかかる回数や費用を前もって確認しておきましょう。

まとめ:毎日一度は鏡でお口のチェックを

オーラルケアは意外と面倒くさいと感じている方は多いと思います。臭いや黄ばみなど、ひと目ですぐにわかるものについてはケアしようという意識が働きますが、目に見えにくいトラブルについては「問題がなければ気にならない」というのは無理のないことでしょう。

しかし、口腔内のトラブルは放置しても治ることはほとんどありません。虫歯にしても歯周病にしても、そして歯の黄ばみなどにおいても、きちんとした治療やケアをしなければ悪化する一方、という症状はとても多くあるのです。

毎日のオーラルケア、そして3〜6ヶ月に一度くらいの頻度で良いので、歯科医や歯科衛生士によるスペシャルケアを行うという意識を持てば、将来においてトラブルを抱えて悩むことも減る可能性が高いのです。是非こまめに自分のお口の中をチェックし、丁寧なケアを心がけてみてください。

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