税の作文が宿題にでたら
税の作文が夏休みの宿題に出たときなど、作文するには難しいテーマですが、「救急車」をテーマにした作文の例を一つあげてみます。大切な命を守るために必要な救急車。救急車も税金があるから運用できるのです。「救急医療」は身近なテーマで、税の作文の一部として使いやすいのではないでしょうか?
タイトル:祖母の死から見えたこと
私の祖母は、昨年の一月、くも膜下 出血で亡くなりました。祖母は、糖尿病を思い、足も悪かったので、いつも日中は家の中で一人で過ごし、学校や仕事から帰宅する家族を待ちながら日々、生活をしていました。その日もいつもと変わらない朝でした。「行ってきます」と言って「うん、行っておいで」これが祖母と交わした最後の言業、最後に見た顔でした。祖母は、母が帰宅するとトイレで倒れていて、もう意識はありませんでした。母は百十九番にすぐに連絡し、救急車を呼びました。しかし救急車を初めて呼ぶのと、倒れている祖母をどうすればいいのか気が動転し夢中だったそうです。その時、電話に出て対応して下さった消防署のオペレーターの方は 「住所と氏名を教えてください。もう救急車は出発しましたよ。安心して下さい。」そこで母は本当に安心し、 心がひとまず落ち着いたそうです。 その後、救急車が到着し、祖母を担架に移そうとしましたが、体の大きかった祖母は救急隊員だけでは動かすことができず、消防車の消防隊員も来て下さり五人がかりで担架に移し救急車に乗せたそうです。しかし、たくさんの人の手を お借りした甲斐もなく病院でその晩、 息を引き取りました。
私は今回の事で救急車の重要性、 必要性がとてもよくわかりました。 今、救急車を安易に呼び出し使用する人がいることが問題になっています。 急を要さないのに病院を見つけるのが 面倒、病院までの交通手段タクンー では料金を支払わなければならない が救急車なら無料といった利点。も し、その間にも、一分一秒を競う急患 がいたら、それが自分、もしくは家族だったらとしたらとよく考えて欲しいものです。そして救急車を一回出動させると約四万五千円の税金がかかると試算されているそうです。日本では一年問に四六七万回、救急車が出動し、その内の半数が軽症だそうです。この半数の人が使用を控えれば 税金が半額におさえられ、急患に 充分に対応できると思います。税金 を納めているのだから当たり前の考えは止めて謙虚な気持ちを持ちたいものです。生前、祖母に救急車に乗ってみたいと話したことがあります。すると「ばかだね。乗りたいなんて人はいないよ。乗らないにこした事はないんだから」と言っていました。本当にその通りです。祖母は自分で救急車に乗った事もわからないまま亡くなったのですから。 私は大人になって働くようになった ら、しっかり税金を納めたいです。今、 この瞬問に困っている人の為、そして 未来の自分の為にです。税金を納める事によって安心して生活できる日本 のこの制度は大変すばらしいと思います。この制度が永遠に続くために守っていくルールがあると思います。私は、 これからもその事をしっかり考えて 日々の生活を送りたいと思います。