コリン(Choline)
ピラセタムなどのラセタム類ドラッグと併用して使用します。アメリカでは、妊娠中は積極的に葉酸とともに、コリンを摂取することが重要であるといわれているそうです。
コリンは、循環器系と脳の機能、細胞膜の構成と補修に不可欠な水溶性の栄養素で、次のような役割があります。
- 細胞膜の構造の保全と細胞シグナリングの役割
- アセチルコリンへ合成されることによる神経伝達物質としての役割
- S-アデノシルメチオニンを合成する代謝経路に関与する代謝物質トリメチルグリシン(ベタイン)を通じたメチル基の主な原料としての役割
人間の体内ではアミノ酸から合成されるので、たんぱく質を多く摂っていれば不足することはなく、反対に、たんぱく質が不足するとコリンの合成量も少なくなります。
コリンが豊富な食品は、牛・豚のレバー、卵、大豆、枝豆、エンドウ豆、玄米、小麦胚芽、さつまいも、トウモロコシ、ブロッコリーなどがあります。